スポーツの交流で世界が広がる

スポーツの交流で世界が広がる

スポーツの交流で世界が広がる

プロフィール: M.Yさん、50代女性、スペシャルオリンピックスにボランティアスタッフとして関わる、教員

 

これまで主として知的障害者が多い特別支援学校に勤務した経験があります。そこでの教え子たちはもう40代になっていますが、中学、高等部と彼らとは毎朝恒例の「マラソン」(約2KM)を6年間継続してきました。その時代の支援学校は「一般就労」を主たる目的で生徒を受け入れておりましたので、現在の学校の様子とはかなり違っています。

 

長距離走を得意とするのは自閉症の子たちに多く、地元のハーフマラソン大会などにも参加していました。中には、走ることを続けると「ランナーズハイ」そのものだと思うのですが、もう時間だから終わりといっても走り続ける子たちが多かったです。

 

また、説明はつかないのですが、一輪車を絶妙のバランスで乗りこなすのも自閉症の子たちでした。オールラウンドではないにしろ、優れた運動能力を発揮する場合が多々あります。

 

その子たちも会社に就職して長いのですが、スペシャルオリンピックス世界大会が2005年に日本で開催されて以降、地域ごとの活動が組織化していて、冬のクロスカントリスキーや夏のフロアーホッケーなどに地元代表選手として出場しました。世界大会の時に、語学ボランティアで色々な国からの選手を迎えましたが、主力はヨーロッパの体格が優れ、おそらく自閉症であろうという選手が表彰台に上りました。

 

現在はこのような世界レベルのスポーツ交流も盛んになり、障害者が活躍する場は増えています。これは学校時代から、自閉症の子たちが持久力を養うための基礎体力を向上させたことが根本にあります。スポーツを楽しむことは、彼らのかけがいのない財産でもあると思いました。

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