自分のこだわり

自分のこだわり

自分のこだわり

プロフィール: りんさん、20代後半女性、個人事業主

 

私が出会った自閉症を持つ方のお話です。

 

彼は、30代半ばの男性です。彼には、強いこだわりがありました。

 

例えば、おりがみで鶴を折ると必ず、水のある場所にその鶴を浮かせようとします。水溜りならまだしもトイレの中に浮いているときもありました。さすがにトイレの水は、詰まってしまう原因にもなるため折り紙を折っているときは注意深く彼の様子をみていましたが、彼も考えたようでその場では水に浮かせず、ポケットに忍び込ませ、後から浮かせ満足しているようでした。

 

また、カレンダーは常に翌月のものにしておきたいのです。家のカレンダーはもちろん、病院など外出した際にカレンダーを見つけると、そこへ一目散に走っていき翌月のページに破ってしまうのです。

 

それらを見ている人は、「何をしているんだ。」「なぜ止めないんだ」と嫌な顔をしてみています。

 

家族だって止めたいのですが、今止めてもその場で奇声を上げ自分の頭を叩いてしまうので、止めることが出来ないのです。

 

そのように他人のものを壊してしまえば、家族は同等のものを準備するなどし毎回弁償していました。

 

現在、彼の周りにあるカレンダーは壁に張るポスターのように1枚に12ヶ月が載っているもの、棚などに置いてめくるタイプのカレンダーのみです。病院などに通院するときは、前もって事情を説明し毎回外してもらうよう協力してもらっています。

 

やはり彼のこだわりを抑えることは難しく、家族は何年もの間苦しみ続けました。お母さんは「一緒に死ぬことも考えた。」と後に話していた事がありました。

 

やはり家族だけで解決しようとするのではなく、周囲の協力を仰ぎ自閉症を理解してもらうこと、お互いが歩み寄ることって、とても大切なんだと思います。

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